Violin : J.CALOT(18--)TORINO
JOSEPH CALOT(1793-18--)は、1793年にMirecourtに生まれ、
1822年頃にTorinoに向かうまで多くの工房で研鑽を積んだとされています。
TorinoでGiovanni Francesco Pressenda(1777-1854)と出会い、共に仕事をする事となります。
G.F.PressendaはJ.Calotの息子の名付け親となったことが記録に残っており、
二人の信頼関係を裏付けています。
この作品は、1830年頃に製作されたものと考えられており、
GIOVANNI FRANCESCO PRESSENDA,TORINO 1829の ラベルが貼られています。
この作品からもわかるように、彼の作品はG.F.Pressendaの作風と良く似ており、
ダークレッドのニスも見間違える程です。
J.CalotはG.F.Pressenda・G.Roccaと並び、Torinoにおける名工と云えるでしょう。