Photo Gallery Fine Instruments&Bows このコーナーでは、当社にて展示している楽器をご紹介いたします。

    

 

EVASIO EMILIO GUERRA(1875-1956)は、Torinoにおける代表的な製作者の一人です。

少年時代にはバイオリン演奏家を志しましたが、次第に楽器製作に強い興味を持つようになります。

彼はGioffredo Rinaldiの工房に弟子入りし修業します、元々手先が器用であった為か

非常に短期間で有能なバイオリン製作者になりました。

そしてC.OddoneやA.Fagnola,F.Guadagnini等の依頼を請け負うようにもなります。

 

この楽器は、1954年に製作された楽器です。

比較的晩年の作品で、この時期特有の仕上がりになっています。

音質はこれぞPIEDMONTサウンドと云えるパワフルさで、イタリア楽器らしいクリアな音色が魅力です。

 

    

 

JOSEPH CALOT(1793-18--)は、1793年にMirecourtに生まれ、

1822年頃にTorinoに向かうまで多くの工房で研鑽を積んだとされています。

TorinoでGiovanni Francesco Pressenda(1777-1854)と出会い、共に仕事をする事となります。

G.F.PressendaはJ.Calotの息子の名付け親となったことが記録に残っており、

二人の信頼関係を裏付けています。

 

この作品は、1830年頃に製作されたものと考えられており、

GIOVANNI FRANCESCO PRESSENDA,TORINO 1829の ラベルが貼られています。

この作品からもわかるように、彼の作品はG.F.Pressendaの作風と良く似ており、

ダークレッドのニスも見間違える程です。

J.CalotはG.F.Pressenda・G.Roccaと並び、Torinoにおける名工と云えるでしょう。

   

 

SESTO ROCCHI(1909-1991)は、PARMAのバイオリン製作学校で学びながら、

G.SGARABOTTOの教えも受けていました。

その後、MILANOへ移りL.BISIACHの下で多くを学びます。

BISIACH工房での楽器製作・修復の経験が彼にとって大きな成功をもたらしたと云えるでしょう。

彼のコンクール受賞歴は輝かしく、イタリア国内はもとより国外でも高い評価を得て、

不動の地位を確立しています。

彼の作品は、正確で繊細な作りとオレンジ色の暖かいニスを特徴としています。

 

このバイオリンは、1974年に製作されたもので、裏板にはスラブカットされた美しい楓材が使用されています。彼の特徴が特によく見られる作品です。

非常に健康な状態で、ほとんど未使用で保管されていたと思われます。

彼の作品にはそれぞれニックネームが付いており、正確には読み取れないのですが、この楽器のラベルと製作証明書には"Eiziano"と手書きで書き入れられています。

 

            L.BISIACH(左)、S.ROCCHI(右) 

 

   

 

 

モダンイタリアンバイオリンメーカーを代表する父Leandro Bisiach Sr.に続き、"GIACOMO&LEANDRO BISIACH"ブランドは、世界中の演奏家・製作家・ディーラーの間で高い評価を受けています。

1932年、GiacomoとLeandro Jr.の兄弟は、会社を設立し、1972年まで数多くの楽器を製作しました。

主にStradivari・Guarneri・T.Balestrieri・C.Camilli・J.B.Guadagniniなどのモデルを用い、Iginio Sderci・Luciano Sderci・Piero Parravicini・Giuseppe Stefanini等の協力を得て製作されていました。

 

この楽器は1958年に製作されたもので、ベルギーのバイオリニストHenri Vieuxtempsが使用していた

1758年製G.B.Guadagniniがモデルとされています。

アウトライン、細工ともに素晴らしく、彼らのオリジナリティー溢れる傑作です。

 

≪G.ACCONERO I.EPICOCO E.GUERCI 著 

      G.B.GUADAGNINI and those he inspired in the twentieth century p.123-127 掲載楽器≫ 

SOLD OUT

 

 

Ferdinando Garimberti(1894-1982)は、Giuseppe Ornati, Gaetano Sgarabottoと共に、現代イタリアンメーカーのお手本的存在として評価されている製作家です。

Romeo Antoniazzi, Riccard Antoniazziから教えを受け、Leandro Bisiach Sr.の下で働くようになります。

現代バイオリン製作史上、非常に重要な製作家の一人です。

 

この楽器は、1967年に製作されたものです。クレモナ・バイオリン製作学校で後進の指導をしていた時期で、弦楽器職人を志す若者たちに多大な影響を与えていました。彼の確かな技巧に基づき、美しく精巧なものに仕上げられています。非常に美しく明るいオレンジブラウンのニスが施されています。

非常に良く伸びる音と、柔らかな響きが程良くマッチしている逸品です。

 

≪G.Grisales著 "Ferdinando Garimberti" p.130 掲載楽器≫

   

 

             

 SOLD OUT

 

Giuseppe Pedrazzini(1879-1957)は、Romeo Antoniazziの弟子の一人で、Leandro Bisiachと共に1900年代ミラノ派を代表する製作家です。

 

このチェロは1915年に製作されたもので、彼の最も良い時期の作品です。

刻印とラベルの他に、Joseph Guarnerius † 1742のラベルが貼られており、デルジェスをイメージして製作されたものと思われます。裏板と側板はポプラ材が使われ、独特の風格を醸しだしています。

音の立ち上がりが良く、オールドと比較しても遜色のない音色の楽器です。

 

  

SOLD OUT

 

 

Carlo Giuseppe Oddone(1866-1935)は、19世紀から20世紀にかけてのイタリアにおける注目すべき重要なバイオリン製作者の一人です。

Gioffredo Rinaldiの店の徒弟として修業をはじめ、後にロンドンに渡りFrederick William Chanotの下で働き、多くの技術とオールド楽器の知識を学ぶことになります。TORINOに戻ってからは、Evasio Guerraなどの若い製作者達に多大なる影響を及ぼしたと言われています

 

この楽器は、1913年に製作されたもので、厳選された良質の材料が使用されており、特に裏板は美しい一枚板です。音も明るい上質なイタリアントーンで、この製作家の典型的な作風であり、優れた逸品です。上下のブロック・側板エンドピン部分に、製作家の刻印が入れられています。

 

 

George Ullman(n)(1879-1946)は、ヨーロッパ各地を渡り歩いた製作家だそうです。Eric Blot氏による『Liuteria Italiana』では、MILANOの製作家に位置付けられています。彼は製作家としてはもちろん、弦楽器の専門家(鑑定家)としても大変重要な人物だったようです。

 

本作品は、彼がTORINOにいた、1917年の作品で、Stradivariのモデルを忠実に摸しており、木工技術、ニス共に素晴らしく、また音色も上品で、奥深い味わいのある作品です。

  

 

 

Vincenzo Sannino(1879-1969)は、NAPOLIの製作者で、ガリアーノ・モデルのコピイストとして有名です。彼の楽器自体の作りは非常に正確で、独特の品のある仕上がりです、他のコピイストとは一線を画した製作者と言えるでしょう。

 

この作品は、1914年に製作されたもので、ガリアーノ・モデルに基づいて忠実に製作された、典型とも云える作品です。音は深みのある暖かいイタリアントーンで、魅力的な雰囲気のある逸品です。

  

 

 

Natale Novelli(ca.1908-1981)は、MILANOの偉大な製作者G.Pedrazziniの甥にあたり、弟子でもありました。G.Pedrazziniが亡くなるまで、彼の工房で献身的に働き、それ以降も独自に素晴らしい楽器を製作していきます。今日、Natale Novelliの作品はG.Pedrazziniと並び称される程に高く評価されています。

 

このビオラは、1949年A.STRADIVARI生誕300年記念展示会がCREMONAで開催された際に出展されたものです(楽器の内側に出展された際のラベルが貼られています)。

 

Body Sizeは41.2cmで、非常に弾きやすく、音の立ち上がり、響き共に抜群です。